一夜明けて想う。圧勝の日本シリーズはホークスより学んだ野球の結果だった。

 関西の今日のスポーツ紙は、そのほとんどが『完敗』を表していた。
 たしかに、単なる4勝0敗ではなく、4試合の合計が33−4ではそういうことになるだろう。
 でも、今年1年間、ときには東は仙台から西は福岡まで追っかけて応援をしたわたしにとってこの結果はプレーオフを戦い抜いた勢いだけがもたらしたものではないことを感じている。
 それでも、ロッテの今季の実力がもたらしたものでもないとも感じた。
 では、なぜこんな圧勝になったのかというと、プレーオフ第2ステージの第3試合4−0で9回裏を迎えながら追いつかれ10回裏にサヨナラ負けをして、これを単なる「悔しかった」で済ませたのではなく、どうすれば完璧に短期決戦を終えられるのかを学んだ結果だったと思う。
 先発投手陣の安定感、鉄壁の守備。。。たしかにここまでは今年の千葉ロッテの真骨頂なのだが、いくらマリンガン打線と言っても4試合で9ホーマーという日本シリーズ新記録は完全にホークス並の破壊力だった。
 つまり、プレーオフ第2ステージで、完璧なまで今年の福岡ソフトバンクホークスから野球の極意を学んだ千葉ロッテマリーンズナインにはもう完全アウェーの阪神甲子園球場であろうと何も怖いものはなかったということである。
 ここに投げたらこう抑えられる。ここで捕球したら次はこう投げる。このコースに来たらこのように打ち返す。
 完全に計算し尽くされたデータ野球というよりも、プレーオフ第2ステージの試練で体全体が学んだ結果だったというわけである。
 もし、あのプレーオフ第2ステージがあのまま3勝0敗で終わっていたら、もっと日本シリーズで厳しい戦いを強いられただろうし、逆に0勝4敗で阪神タイガースに20年ぶり2度目の日本一を譲っていたかも知れない。
 正に勝負の世界は紙一重なのである。
 わたしは、この場を借りて心から26番として福岡ソフトバンクホークスに感謝の意を表したい。
 90年代の西武黄金期には「西武ライオンズから学ぶことはあまたとある」と言われたように、00年代の今はホークス黄金期で「福岡ソフトバンクホークスから学ぶことはあまたとある」ということなのである。
 でも、この経験を活かし近い将来には「千葉ロッテマリーンズから学ぶことはあまたとある」と言われるようなチームになってほしいと思う。
 わたしは、ボビーバレンタインがこのまま変わらずに選手の力を信じて采配している限り、そのような時代が来るのはそう遠くはないと信じている。
 これからは、ホークスに学び、そしてホークスと切磋琢磨しながらパリーグを盛り上げよう。
 そうすれば、千葉ロッテはもうBクラスとお友達のチームではなくなるはずだ。


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