ノーシードから夏きっぷ!兵庫代表は姫路工業高校。

 姫路工業3−2神戸国際大付属【明石公園球場】
 
 兵庫大会の開幕前の予想は、やはり今年のセンバツでベスト4まで勝ち進んだ神戸国際大付属が代表校へ一番近い位置にいるとされていた。
 たしかに、決勝戦までの道のりは、途中同じくプロが注目している投手や打者のいるチームと対戦をしながらも順当に勝ち上がってきた。
 一方反対側のブロックから勝ち上がってきたのは、意外にも今大会はノーシードだった姫路工業だった。
 そして、決勝戦は思わぬ投手戦になった。
 先制点を挙げたのは1回裏の姫路工業だったが、すぐに2回表に2点を入れて神戸国際大付属が逆転をした。
 ところが、直後の2回裏に同じく姫路工業が2点を入れて再逆転をすると、そのまま流れは投手戦に傾く、プロ注目の神戸国際大付属はWエースの大西・有元の両投手で3回以降各回をしのぐと、対する姫路工業も3回以降先発の畑井投手が神戸国際大付属の強豪打線を封じ込める。
 試合は3−2のまま最終回を迎え、神戸国際大付属は9回表も3人で攻撃を終えてしまい、春夏連続の甲子園はかなわなかった。
 姫路工業は、センバツでは何度か出場経験がある学校だが、夏は実に11年ぶり2度目という久々の出場となる。
 しかも今年は、ノーシードだったため実に8試合も戦っての夏きっぷだった。
 また、今年の春から市域が拡大され、8月20日(土)には同市出身である松浦亜弥さんの里帰りコンサも開催が予定されている姫路市だが、地元公立校が一足早く11年ぶり2度目の夏きっぷというお祝いの華を添えてくれたと思う。